WordPressによるブログ開設
wordpressによるブログ設営までの流れのメモです。
今回新しくインストールしたのでその流れを記録します。
WordPressとは
この、すごく適当に描いた図をご覧ください。
WordPressはCMS(Content Management System)と呼ばれるコンテンツ管理システムのひとつで、
Webページ(ホームページ)の管理をカンタンにするためのソフトウェアです。
本来Webサイトを運営するには、
FTPソフトを使いHTMLやCSS、JavaScriptのファイルをサーバにアップロードしたり、
サーバのコンソールにログインし、サーバの管理を直接行わないといけませんでした。
WordPressに代表されるCMSを利用することで、ChromeなどのWebブラウザを介してWebサイトを編集することができるようになりました。
WordPressはPHPと呼ばれる言語でプログラムされ、それをサーバ上で実行する仕組みとなっています。
インターネット上には様々なサービスを提供する事業者があり、
既にインストール済みのWordPressを利用することができるレンタルサーバサービスもあります。
ですが、今回はレンタルするものはサーバのみで、OSのインストールから自分でするための手順を紹介したいと思います。
OSインストールから自分でやることによる自由度はとても高く、ドメインの設定や、SSL対応などWebサイト本体以外にも設定、調整できる箇所の多いWebではとても有用です。
(その代わりコンソールでの操作を少し覚える必要がありますが)
スペックなど
さくらインターネットの「さくらのVPS」を使用します。
最も安いお得なプランを選択(なんでもよい)
- CPU: 1コア
- メモリ: 512 MB
- ストレージ: SSD 20GB
WordPressを動かすには十分すぎるスペックです。
powered by wordpress(apache2 mysql php)
インストール
OSのインストール
今回OSは Ubuntu 16.04 amd64(カスタムOS)を使用します。
もし、今から新しくサーバOSをインストールするのであればUbuntu 18.04でもよいですね。
OSのインストールはWeb上からVNCを利用して行います。
VNC(Virtual Network Computing)を利用するとサーバ操作画面を自分のPCへミラーリングすることができます。
最初の黒い選択画面でinstallを選択し、インストールに必要な設定を行うとほぼ自動的にインストールされます。
初期ユーザー名とかパスワードの入力とOSインストール先のストレージの設定ですね。
各種選択時は英語だけどちゃんと読むとわかると思います。
さくらインターネットのサポートページにわかりやすい説明があるのでここでは省略します。
カスタムOSインストールガイド – Ubuntu 16.04 / Ubuntu 18.04 – さくらのサポート情報
インストールが完了したら、サーバはシャットダウン状態だと思うので、さくらのVPSホーム画面から起動させます。
ネットワーク情報の「標準ホスト名」か、IPv4の「アドレス」をメモしておきます。
このURL、アドレスを使ってSSHでアクセスすることができます。
ソフトウェアのインストール
SSHで黒い画面にアクセスしたら、必要なソフトウェアをインストールします。
この黒い画面は、CLIと呼ばれ、コマンド入力によりコンピュータ(今回はサーバ)の操作を行います。
CLIはWindowsなどのGUIと双璧をなす操作方法で、とっつきにくいだけで慣れれば難しくありません。
GUIでは主にマウスを使ってコンピュータを操作しますが、CLIではキーボードで操作する、それだけです。
最初はとにかくいろんなコマンドを実行してみて、間違えたりなんかおかしなことになったら、OSインストールからやり直しもできます。
実行コマンドリスト
とりあえずrootのパスワードを変更
$ sudo passwd root
そしてrootへ変身
$ su -
テキストファイル編集用にvimをインストール
# apt-get install vim
wordpressのための各種ソフトウェアをインストール
# apt-get install apache2 php mysql-server
# apt-get install php-mysql
# apt-get install libapache2-mod-php php-gd php-mbstring php-xmlrpc php-zip
※mysql-serverはインストールの途中でrootアカウントのパスワードを設定するよう聞いてきます。このパスワードはmysql専用のものなので、ユーザーやスーパーユーザー(OSのroot)のパスワードとも関係ありません。同じでもいいし、違ってもよい。セキュアにするなら違うほうがいいですが、同じでも機能します。
mysqlを実行します。
実行するとmysqlのコンソールになります。
インストール時に入力したパスワードを入力。
# mysql -u root -p
Enter password:
mysqlのコンソールではmysqlの構文に則った命令文を書きます。
データベースwordpressの作成(名前はなんでもよい)
mysql> CREATE DATABASE wordpress DEFAULT CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_unicode_ci;
wordpress用のユーザーwordmanの作成(名前はなんでもよい)
mysql> CREATE USER wordman IDENTIFIED BY '【パスワード】';
※wordpressからデータベースにアクセスするときに使用するユーザーでmysqlの窓口役になります。rootでも機能しますが、よりセキュアにするなら作ったほうがよいです。
新しく作ったユーザーwordmanにデータベースwordpressの実行権限を与えます。
mysql> GRANT ALL ON wordpress.* to wordman;
mysqlのコンソールでは各実行文の末尾にセミコロン(;)を付けないとエラーになるので注意してください。
これでwordpressのインストール準備は完了です。
wordpress本体のインストールを行います。
といってもwordpressのファイルのセットをダウンロードして展開するだけですが。
wordpress本体のダウンロード
# wget https://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz
latestを指定することで最新版をダウンロードできます。
そのまま展開
# tar -zxvf latest-ja.tar.gz
wordpressというディレクトリができます。
apacheの公開フォルダに移動し、権限を編集します。
# cp -R
# chown -R www-data:www-data wordpress
これでコマンド入力は完了です。
あとはブラウザでサーバーのIPへアクセスすると、インストール画面が表示されます。
http://...
とりあえずこんな感じでブログを立ち上げたのですが、
Webについてのあれこれを書く場所になればいいなと思っています。
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